食品工場では、多種多様な食品や原料を加工・処理し、製造を行います。
現在、HACCP対応が義務化されたことに伴い、衛生管理に対する厳しい基準が求められています。建物の設計や設備の配置が、衛生管理能力に大きく影響するため、設計段階が非常に重要です。

精密機器工場では、光学機器や計測器、時計など、極めて高い精度が求められる機械装置を製造しています。他の工場と同様に、温度や湿度などの施設内環境の管理が非常に重要であり、それを実現できる建物設計が必要です。

機械製造工場では、産業機械や工作機械を使用して機械部品を製造します。『材料の切り出し』や『形状加工』『部品組立』など、さまざまな工程が連携し製品が完成します。加工の順序を考慮し、作業効率を最大化するための設備配置や工場内の設計を十分に検討することが重要です。

化学工場は、化学製品を生産する施設です。石油製品や医薬品、ゴム製品など様々な製品が製造されます。工場建設時には、製品からの有害物質の漏出を防ぐための環境配慮が求められます。

物流倉庫は、さまざまな仕分けや配送を行う施設です。 建築時には、保管効率の最大化や効率的な運用環境の検討が重要です。また、建築場所として周辺環境や交通の利便性を考慮する必要があります。さらに、業態によって必要な設備や建物構造が異なるため、丁寧なヒアリングに基づいた計画作成が非常に大切です。

鉱業品（ガラス、鉄材、金属、原油・天然ガスなど）や製造品（食品、日用品、繊維、紙・パルプ、機械など）に加えて、レンガやセメント製品、木材や自動車など幅広い用途のものを保管できる倉庫が求められます。 また、保管するものによって、建物に必要な基準（防湿性能や耐火性能など）に対応した設計が重要となります。